「お金持ちはますます裕福になり、貧しい人はますます貧しくなる」や、「たくさんお金を稼ぐ」にはすでに十分な自己資本が必要、ということわざをよく耳にしますよね。これらのことわざが必ずしもすべてに当てはまるわけではありませんが、そこには多少なりとも真実が含まれています。富裕層や裕福な人たちの多くは、自分のお金を投資という形で働かせ、その結果、資産を増やしています。
投資対象となる資産は、たとえば不動産や企業への出資など様々です。貴金属や、最近では暗号資産も興味深い投資モデルとなっています。しかし、依然として株式は人気のある投資手段であり、株式を保有することで毎月や毎年の配当金(いわゆる「ディビデンド」)を得て資産を増やすことができます。この記事では、以下のような観点から株式の基本やメリット、そして実際に株式取引を始める方法について詳しく解説します。
- 株式とは何か
- 市場にどのような種類の株式があるか
- 株式の時価総額と額面価格の違い
- なぜ株式を購入するべきなのか、そのメリット
- 株式でどのように収益を得ることができるか
- ドイツで株式を購入するのに最適な場所
- ドイツの証券会社での株式購入例
- 私たちのまとめ

株式とは何か?
株式とは、ある企業の持分のことで、特定のプラットフォームを通じて購入することができます。つまり、株式を購入することで、その企業の一部を所有することになり、事実上、共同オーナーになるということです。

その結果として、株主は例えば発言権(経営権)や、企業の利益に応じて分配される配当金を受ける権利(月次または年次で支払われる)(資産権)など、さまざまな権利を持つことができます。
しかし、株式にもいくつか種類があり、それぞれ機能や、株主として持つ権利の内容などが異なります。それぞれの種類や詳しい仕組みについては、次のセクションで説明します。
株式にはどんな種類があるの?
株式にはさまざまな種類があり、それぞれを示す用語があります。投資家の皆さんにとって特に重要となるのは、以下の4種類です。すなわち、普通株と優先株、無記名株と記名株、額面株と無額面株、そして新株と旧株です。以下のセクションでは、各株式の特徴や、それぞれが株主である皆さんにどのような影響を与えるのかについて詳しくご説明します。

普通株式と優先株式
普通株式は、株主が株式を取得した際に得られる権利に違いがあります。普通株式を保有すると、株主総会での議決権を持つことができ、企業経営に関する意思決定に参加したり、拒否権を行使することが可能です。一方、優先株式には議決権がありませんが、その代わりに一般的にはより多くの配当金を受け取ることができます。通常の株主はそのメリットから優先株式を選ぶことが多いため、この名称になっています。
無記名株式、記名株式、額面株式&無額面株式
無記名株式は、その譲渡のしやすさに特徴があります。無記名株式の権利は、実際にその株式を持っている人、つまり保有者に帰属します。一方、記名株式の場合は、株主の氏名の記載が株主名簿への登録として必要です。

投資家が購入する株式の多くは、手続きが簡単なため基本的には無記名株式となっています。額面株式の場合、会社の資本金は株式の額面金額によって分割されます。
多くの場合、この額面金額は1ユーロとなっており、その分多くの株式が発行可能です。無額面株式には額面金額が設定されていないため、定款で会社全体の発行株式数のみが決められています。
新株と旧株
新株は、いわゆる増資の際に株主に提供される株式です。つまり、企業が追加で資金を調達したい場合、増資を実施することで新たに株式を発行し、資金を集めます。
一方、旧株とは増資前から既に存在していた株式のことです。旧株の株主には、その代わりとして新株予約権(=権利)が与えられ、新株の購入や、権利自体を直接市場で売ることができます。
株式の時価総額と額面価額の違い
時価総額とは、企業が発行しているすべての株式の価値を指します。この値は固定されておらず、株価の変動によって上下します。例えば、ある株式会社が100万株を発行していて、それぞれが7.23ユーロで取引されている場合、時価総額は723万ユーロ(100万株 × 7.23ユーロ)となります。しかし、株価が6.99ユーロまで下がった場合、時価総額は699万ユーロになります。

額面価額とは、株式一枚ごとに設定されている固定された価値であり、会社の元本に対する割合を示しています。この額面価額はすべての株主に分配されます。例えば、ある企業が資本金1億ユーロを100万株に分けて発行した場合、1株あたりの額面価額は100ユーロとなります。ただし、実際には額面価額に関係なく、株式が市場で7.23ユーロで取引されていることもあります。
なぜ株を買うべきなのか?
株主になると、自動的に企業の成功に参加できるため、定期的な配当金を受け取ることができます(会社が利益を上げている場合)。また、通常の株主も、企業の年次株主総会で議決権を行使して企業の意思決定に関与できることもあります。

そのため、株式を購入する大きな動機としては、企業の長期的な成長が期待できる点が挙げられます。投資家として、将来的に株価が上昇し、利益を得て売却できることを見込んでいるのです。
しかし、初心者にとっては、株式会社のビジネスモデルや将来性、市場や価格リスクを把握するのは難しいことも多いです。そこで、初心者の方には、「ETF」という複数企業に分散投資できる商品がおすすめです。ETFのメリットは、リスクが大幅に分散されることで、リスクを抑えながら資産運用ができる点にあります。
株でお金を稼ぐには?
株でどうやってお金を稼ぐのか――これはおそらく誰もが最初に抱く最も重要な疑問でしょう。実際、株を使ってお金を稼ぐ方法はいくつかありますが、事前に知っておくべき大切なことは、株は預金通帳とは根本的に異なるという点です。

株はあくまで証券取引所で売買される金融商品の一つです。もちろん、株式には一定のリスクがつきものですが、一方で従来型の預金通帳と比べて利益を得られる可能性も遥かに高いのです。
一般的に、株の購入・売却や所有を通じてお金を稼ぐ方法は大きく分けて配当金、株価の値上がり、そして複利運用の3つがあります。
- 配当金 ― ATX指数に含まれる多くの企業、例えば製油会社OMVなどは高額の配当を支払っています。配当金とは、その年の株主総会で決められる利益の分配です。優先株を保有している場合、配当の支払いでも優遇されます。
- 株価の値上がり(キャピタルゲイン) ― 株価が上がれば利益も増えます。株価は需要と供給によって決まります。企業やその株への需要が高いほど株価も上昇します。値上がりが安定した銘柄は長期保有で検討すると良いでしょう。
- 複利運用(もしくは再投資) ― 特定の金利がつく積立プランでは、毎年利子が元金に加わり、さらにその利子にも利子がつき、資産が雪だるま式に増えていきます。株式も、特に高いリターンが期待できるため、似たような効果が得やすいです。中には高金利をうたう個別株や株式ファンドも多く存在します。
どこで&どうやって株を買うことができる?
数年前までは株の購入はとても手間がかかり、誰もが簡単にできるものではありませんでした。しかし、インターネットの普及や、オンラインバンキング、さらには金融アプリが登場したことで、今ではインターネットを通じて簡単に株の注文ができるようになりました。

eToroのようなドイツのトレーディングプロバイダーを利用すれば、非常に簡単に株の売買が可能です。ほとんどの主要銀行もそれぞれのオンラインバンキング・ポータルで株の売買に対応しています。どのプラットフォームを使う場合でも、次のセクションで具体的な株の買い方をご紹介します。
- 証券口座を開設する — まずはインターネットのダイレクトバンクで口座を開設しましょう。多くのダイレクトバンクでは口座維持手数料がかかりません。これにより、自宅からリーズナブルかつ簡単に株やETFを購入できます。
- 株を選ぶ - 最初に、気になる銘柄についてしっかり情報収集しましょう。また、「すべての卵を一つのカゴに盛るな」という格言の通り、できるだけ分散投資を意識しましょう。初心者へのアドバイス:いわゆるインデックスファンド(通称ETF)は、低コストで幅広い銘柄に分散投資できるので、株式投資の入門に最適です。
- 株を探す - ご利用の証券口座の検索機能を使って、選んだ株やETFを見つけましょう。その際は各株やETFの証券識別番号(WKN)を入力します。WKNは、対象の株名をインターネットで検索すれば調べることができます。
- 株を購入する - このステップでは、証券口座の注文画面から株を購入できます。証券取引所経由かダイレクトディーラー経由かを選択できますが、後者のほうが手数料が安い場合もあります。とても大事なポイント — 株式の取引は9時から17時30分(eBörse Xetraの公式取引時間)に限定しましょう。
- あとは待つだけ - 株を購入したら、あとは焦らずにじっくり待ちましょう。株式投資の成果は通常、時間をかけて現れてきます。もし一時的に株やETFの価格が下がっても焦らないでください。短期的な値動きはごく普通で、長い目で見れば自ずとバランスが取れていきます。
まとめ
ご覧のとおり、株式を購入するのはそれほど難しいことではありません。特に、今では誰もがインターネットに接続している時代ですので、より簡単になっています。また、成功した企業の成長による利益や、その企業の利益分配に参加できるチャンス、そして価値が上がった株を売却できるといったメリットもあります。


